MINIの基礎知識

家族でミニを楽しむ時に必要なチャイルドシートとは? 法律面も含めて調査しました

2024.10.01MINIの基礎知識

家族でミニを楽しむのはもう当たり前


第2世代までのミニは一部モデルを除いて、後部座席に余裕がないモデルが中心でした。しかし、2014年に第3世代ミニが誕生して以降、ミニ5ドア(F55)、ミニクラブマン(F54)やミニクロスオーバー(F60)などファミリー向けサイズのミニが登場し、家族でミニを楽しむ人も増えてきました。

小さなお子さんがミニに乗る場合、チャイルドシートを装着する必要があります。ただ、チャイルドシートの装着義務は何歳までなのか、どんなチャイルドシートを選べばいいのか、ミニに取り付けるとどのくらいスペースを取るのかなど気になることも多いですよね。そこで今回、調査してみました。

世界共通規格であるISOFIX適合のチャイルドシートを選ぼう


6歳未満の子供が同乗する場合、チャイルドシートの使用が義務付けられたのは2000年のこと(違反すると減点1。罰金は無し)。義務化され15年が経ち、当たり前のように皆さんチャイルドシートを使うようになってきましたね。そもそもチャイルドシートの使用が義務化されたのは「車のシートベルトは、身長140㎝以上の人が対象となっているから」というのが理由です。万一の事故の際、体の小さな赤ちゃんや子供を守るために導入されました。

日本でチャイルドシートの着用が義務化されたのは2000年ですが、海外ではオーストラリアは70年代、80年代にアメリカ、90年代にヨーロッパと海外での義務化の方が早かったのはご存知でしょうか。どこの国も概ね6歳以下の子供へのチャイルドシートの利用を義務化しています。

日本は法整備が遅かったので海外の法律を参考にして「6歳未満の子供」としたのでしょう。なお、海外では「子供(10歳以下や12歳以下など年齢はさまざま)は、助手席に乗せてはならない」という法律が規定されている国もあります。エアバッグの作動で、子供が死亡した事故があったことが影響しているようです。

ISOFIX適合のチャイルドシートだと取り付けミスがない


先進国でのチャイルドシート利用が当たり前になった今、チャイルドシートはISOFIX(アイソフィックス)という世界共通規格のもとで生産されています。ミニのシートもISOFIXの規格での取り付け器具が装備されているので、チャイルドシートを購入する際はISOFIX規格に適合するモノを選んでください。

おそらく国産車を含むほとんどのメーカーが、今はこのISOFIXに対応していると思います。ISOFIXが策定されたのは、取り付けミスでチャイルドシートが子供を守れなかった事故が続いたことがきっかけです。2003年にヨーロッパでの統一規格として採用され、日本国内でも2012年7月以降に製造されたチャイルドシートはすべてISOFIX規格に対応しています。ちなみに、ミニは第1世代からISOFIX規格に対応した取り付け器具が装備されていました。

ISOFIX規格では、チャイルドシートに装備されているコネクターを車側に設けられている金具に差し込むだけ。あとは上部のアンカーを固定すればしっかりと安定します。友人や親戚から古いチャイルドシートを譲ってもらう人もいますが、安全のためISOFIX規格に適合しているかどうかは必ずチェックしてください。

MINI純正チャイルドシートのタイプ


また、チャイルドシートはMINI純正(日本製)の場合、年齢や体重別に3タイプに分けられています(3タイプすべてが衝突安全性試験をクリア)。他のチャイルドシートでも対象年齢や体重に多少違いはあると思いますが、このようなタイプ分けがされています。

タイプ 対象年齢 体重 取付位置
乳児用
ベビーシート
0~15ヶ月 2-13kg 進行方向に対して後ろ向き
幼児用
ジュニアシート
1~4歳 9-18kg 進行方向に対して前向き、後ろ向きの両方に対応(子供の体格に合わせて対応)
学童用
ジュニアシート
3~12歳 15-36kg 進行方向に対して前向き

まとめ

  • 6歳未満の子供を乗せる際は、チャイルドシート必須
  • 取付ミスをしないため、ISOFIX規格のモノを選ぶべし
  • 年齢や体重に合わせて、チャイルドシートは3種類用意されている