MINI中古車購入ガイド

ミニコンバーチブル(R52、R57)のの中古車の選び方【ミニクーパー中古車購入ガイド】

2021.11.01MINI中古車購入ガイド

ミニコンバーチブルの歴史


現在は第3世代ミニコンバーチブル(F57)が現役モデルですが、ミニコンバーチブルには他にも第1世代(R52)、第2世代(R57)がありました。こちらの記事では販売終了となった第1世代(R52)、第2世代(R57)をご紹介します。

BMW MINIに最初のミニコンバーチブル(R52)が登場したのは、2004年9月のこと。第1世代ミニ3ドア(R50、R53)の登場から2年半後のことでした。今では豊富なラインナップがあるミニですが、ミニコンバーチブル(R52)はミニ3ドアに続く、2つ目のモデルでした。ソフトトップ(幌)を持つミニはBMW MINIとしては初めてでしたが、クラシックミニの時代にはミニカブリオレという幌を開閉できるモデルがあり、ミニコンバーチブル(R52)はクラシックミニの伝統を引き継ぐモデルです。

ちなみにミニコンバーチブル(R52)は日本とアメリカでは “コンバーチブル" の名前で販売されていますが、ヨーロッパではクラシックミニ時代と同じ “カブリオレ" の名前で販売されています。カブリオレもコンバーチブルも「開閉できる幌を持つ車」を意味している言葉で、地域によって馴染み深い方の名前がつけられただけのようです。


第1世代(R52)と第2世代(R57)のミニコンバーチブルの違い


ミニコンバーチブル(R57)は2009年4月にフルモデルチェンジされた第2世代モデルで、新設計のエンジンを搭載し、燃費が大きく向上しています。エンジン仕様以外の第1世代(R52)と第2世代(R57)の違いについて簡単に説明しておきますと…。

  • 第1世代のソフトトップは時速6km以下で開閉可、第2世代は時速30km以下で開閉可
  • 第1世代では固定式だったロールバー(転倒時に乗車人員を守るバー)が第2世代では転倒時のみに出てくるポップアップ式に変更。後部座席のヘッドレストも引き上げ式に変更され、第2世代になって後方視界が見えやすくなった。
  • トランクの容量が5L増え、第1世代のアウターヒンジ(クラシックミニのようなトランクのヒンジ)は第2世代では廃止。
  • フロントグリルや灯火類、インテリアデザインの変更点はハッチバックと同じ。

となっています。ヨーロッパではコンバーチブルにも設定されているONEが日本では用意されていないのは第1世代も第2世代も同様です。


ミニコンバーチブル(R57)とミニロードスター(R59)の違い

2012年にロードスターというオープンカーモデルが追加されました。ミニロードスター(R59)の特徴について詳しくは別の記事(※下記参照)をご覧ください

  • ミニコンバーチブルは乗車定員が4名、ミニロードスターは2名
  • ミニコンバーチブルは自動でソフトトップの開閉を行い、ミニロードスターは手動での開閉(幌の開閉を自動化しているためコンバーチブルの方が重量は50㎏重い)
  • ロードスターの方がホイールサイズは1サイズ大きい
  • ロードスターの方がフロントウインドーが寝かされ、スポーツ寄りの車

のような違いがあります。国産オープンカーの代表格マツダ ロードスターもそうですが、日本ではオープンカーというと2シーターのイメージがあります。2シーターに憧れる人は多いのですが、趣味性が非常に強く実際に購入する人はあまりいません。コンバーチブルが人気が高いのは「4シーターのオープンカーモデル」であることが最大の理由かもしれません。

ミニコンバーチブルの魅力

他のミニに比べるとミニコンバーチブルの購入層はやや年齢層が高いイメージで、40〜50代の方が中心です。購入する方は車マニアというワケではありませんが、オーナーの皆さんは「普通の車では飽き足らず、コンバーチブルを選んだ」と考えている方が多い印象があります。日本在住の外国人の方からも人気で、日本の道路状況にあったコンパクトなサイズで、しかもオシャレ、同じ車とすれ違うことがあまりないのも満足度が高い理由の1つです。