MINIの基礎知識

ミニにスタッドレスタイヤを履かせるときに知っておきたい注意点

2024.11.01MINIの基礎知識

ミニにスタッドレスタイヤ履かせるときに知っておきたいこと


最近は朝晩がすっかり寒くなり「そろそろスタッドレスタイヤを履かせないとな」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ミニにスタッドレスタイヤを履かせる時の注意点を調査しました。去年のタイヤを使う方も、新しくスタッドレスを購入する方も是非チェックしてみてください。

どうしてスタッドレスタイヤは雪道に強いのか?機能を紹介


便利なスタッドレスタイヤ、その機能を簡単にご紹介しておきます。豆知識として御覧ください。

  • 【特殊なゴム】一般的なタイヤは気温が下がると硬くなり、グリップ力が低下します。しかし、スタッドレスタイヤは低温でも性能が落ちない特殊ゴムが使用されており、そのため0℃を切るような状況下でも性能が落ちません。ブリヂストンの発泡ゴムが有名ですね。
  • 【ゴムの形状】地面との接地面積を増やしたり、凍結した路面をタイヤのゴムブロックの細かなエッジで引っかいたりすることでグリップ力を向上してくれます。

また、スタッドレスタイヤは0~10℃前後の気温時にも有効です。このくらいの気温下では、雪や氷の上に気温上昇で溶けた水分が流れ出し、タイヤが滑りやすい道路状況が生まれます。スタッドレスタイヤは細かに切られた溝に水分を取り込むことでグリップ力を確保する仕組みを取っています。こういったメーカーの努力のおかげで雪道でも凍結した路面でも、雪解け道でも安心して車は走行することができるのです。

スタッドレスの名前の由来

スタッドレスタイヤの “スタッドレス" はどういう意味なのでしょうか。昔は冬用タイヤというとタイヤに鋲(スタッド)がついたスパイクタイヤが主流でした。しかし、スパイクタイヤはアスファルトを傷めたり、削って粉塵を巻き上げたりするため、1990年代初頭に使用が制限され、販売も中止されました。その代りに登場したのがスタッドレスタイヤです。スパイクタイヤと比較して鋲(スタッド)がない(レス)ということでスタッドレスタイヤと名付けられています。

ミニにスタッドレスタイヤを履かせる際の注意点


それではスタッドレスタイヤに交換する際の注意点を2つご紹介します。

1. スタッドレスタイヤは寿命が短いので古いタイヤを履かせるのは注意!

スタッドレスタイヤの寿命は、夏タイヤより短くなっています。スタッドレスはゴムが柔らかく削れやすい上、劣化すると十分な性能が発揮できなくなります。せっかく冬の安全を考慮してスタッドレスに変えても、性能が失われていては意味がありません。特に前年のタイヤを利用する際はきちんと点検を行い、早めの交換をオススメします。

2. 安すぎるタイヤは製造時期をチェック!!

ここ数年、タイヤを格安で販売しているお店を見かけますが、あまりに安いタイヤは製造時期をチェックするようにしてください。製造時期は、タイヤ側面に記載されている4ケタの数字で判別できます。例えばタイヤサイドに「4813」と書かれていたとしたら、これは2013年の48週目に製造されたタイヤということになります。

タイヤの消費期限は明確には決まっていないのですが、タイヤメーカーは「製造から5年を経過したタイヤはゴムの劣化のチェックが定期的に必要、10年を経過したタイヤは新品への交換をオススメします」と言っています。ゴムの劣化はタイヤのひび割れなどで確認できますが、まだタイヤの溝が残っていても5年を経過したタイヤは交換しましょう。また、タイヤを屋外で保管すると日光でタイヤの劣化が進みます。タイヤの保管状況によっては5年も経たずに劣化してしまうこともあるので注意してください。

スタッドレスタイヤは暖かくなったら早めに夏タイヤに交換しましょう

春になっても「交換が面倒で…」と、スタッドレスタイヤを使い続ける方がいますが、タイヤの摩耗が進むので早めに夏タイヤに交換しましょう。スタッドレスタイヤで乾燥した路面を走ると摩耗が進みやすいのです。春が来たら早めに通常のタイヤに戻してあげましょう。スタッドレスタイヤは溝が多いので、乾燥した道を走ると走行ノイズが大きいですし、乾燥した道でのグリップ力は夏タイヤの方が上ですから、いいことはありません。

ホイールのインチダウンでスタッドレスタイヤがリーズナブルに!?


一般的にタイヤはホイールサイズが小さくなるほど安くなります。このためクーパーSなど17インチや18インチのホイールを採用しているモデルのオーナーは「スタッドレスタイヤの時だけ15インチや16インチホイールを履かせられる?」と考えるかもしれません。しかし、クーパーSやJCWは制動力を上げるため、ONEやクーパーより大きなブレーキキャリパーを採用しており、キャリパーが干渉するので小さなサイズのホイールを履かせることはできない可能性があります。社外のホイールならホイールのインチダウンが可能な場合もありますが、クーパーS以上のモデルに乗っている方は。

ランフラットを装着車も、通常のスタッドレスを装着可能

ランフラットのスタッドレスタイヤもありますが高いですよね。ランフラットタイヤ装着車両も通常のスタッドレスタイヤを履かせることは可能です。ただし、ランフラットタイヤ用ホイールでのダイヤ脱着は専用タイヤチェンジャーが必要になります。ガソリンスタンドなどでは、タイヤの脱着ができないかもしれませんのでご注意ください。

まとめ

  • スタッドレスタイヤは寿命が短い。性能が落ちる前に交換しよう。
  • タイヤ購入時、あまりにも安いタイヤは製造年月をチェックしよう。
  • インチダウンしたホイールにスタッドレスタイヤを履かせると費用は下がるが、モデルによってはキャリパーサイズにインチダウンホイールが適合しない