MINI新車購入ガイド

MINI基本講座:ミニクーパーのグレードの選び方、各グレードの違いは?

2021.11.11MINI新車購入ガイド

ミニのグレード、One、クーパー、クーパーS、JCWどのグレードを選んだらいいの?


ミニにはミニ3ドア、5ドア、ミニクラブマンやミニクロスオーバーなど、さまざまなボディタイプがあり、この選択で大いに悩む人は多いでしょう。しかし、いざボディタイプが決まった後も、この記事で紹介するグレード選びが待っています。ミニのグレードは、基本モデルとも言える「ミニクーパー(Cooper)」を中心に、シンプルな装備の「ワン(ミニONE)」、高級な装備と高いエンジンパワーを持った「ミニクーパーS(Cooper S)」、特別なスポーツモデルのJCW(ジョンクーパーワークス)の4モデルで構成されています(※)。クーパーやクーパーSにはディーゼルエンジン搭載モデルのクーパーDやクーパーSDがありますが、わかりやすく説明するため、ONE、クーパー、クーパーS、JCWの4グレードで解説させてください。ディーゼルエンジンモデルについては記事最後で別途紹介します。
※モデルや販売時期によってはONEやJCWが設定されていないこともあります。

MINIのグレード選びのポイント1:グレードによって選べるボディカラーの種類が違う

グレード ボディカラー
ミニONE
標準カラー
ペッパー・ホワイト、チリ・レッド
オプションカラー
ミッドナイト・ブラック、ブリティッシュ・レーシング・グリーン、ムーンウォーク・グレー、スターライト・ブルー、ソラリス・オレンジ
ミニクーパー・クーパーD
標準カラー
ペッパー・ホワイト、チリ・レッド
オプションカラー
ミッドナイト・ブラック、MINI Yoursエニグマティック・ブラック、ブリティッシュ・レーシング・グリーン、ムーンウォーク・グレー、ホワイト・シルバー、スターライト・ブルー、ソラリス・オレンジ
ミニクーパーS、クーパーSD
標準カラー
ペッパー・ホワイト、チリ・レッド
オプションカラー
ミッドナイト・ブラック、MINI Yoursエニグマティック・ブラック、ブリティッシュ・レーシング・グリーン、ムーンウォーク・グレー、サンダー・グレー、ホワイト・シルバー、スターライト・ブルー、ソラリス・オレンジ

基本的にグレードが上がるほど選択できるボディカラーの種類が増えます。上記表はミニ3ドアの各グレードで選択可能なボディカラーの種類です。標準カラーはどのグレードも共通ですが、新車購入時に選択できるオプションカラーの数はグレードが上がるほど増えます。自分好みのミニをデザインする際はグレードが高いほど選択肢が豊富と考えていいでしょう。

ミニONEはルーフカラーがボディと同色


エントリーモデルのミニOneはボディとルーフ(屋根)は基本的に同色となっています。クーパー、クーパーSの場合は、ボディーカラーとルーフカラーを別々に選択し、自分好みのカラーバリエーションをオーダーすることができます。ただし、純正オプションや社外パーツで用意されているルーフデカールを購入すればOneでもルーフカラーやデザインを変更することが可能ですし、専門ショップでカッティングシートをオーダーすることでオリジナルデザインのステッカーでカスタマイズすることもできます。

MINIのグレード選びのポイント2:グレードによってメッキパーツの有無やサイドスカットルのデザインなどが違う


ONE、クーパー、クーパーS、JCWそれぞれでフロントグリルやサイドスカットルのデザインに違いがあります。フロントグリルについては2021年のマイナーチェンジ前後でデザインが大きく変わりましたが、ONEはシンプル、クーパーSはメッキパーツで高級感を演出、クーパーSやJCWはスポーティでワイルドな雰囲気と考えてください。サイドスカットルについてもグレードごとにデザインが少し違います。

MINIのグレード選びのポイント3:グレードによってホイールサイズが違う

ONE クーパー クーパーD クーパーS クーパーSD
タイヤサイズ 175/65R15 175/65R15 175/65R15 205/45R17 205/45R17

ミニ3ドアで例を挙げると、One、クーパーインチホイール、クーパーSは17インチホイールが標準設定となっています(標準ホイールサイズはボディバリエーションによって違います)。ホイールで見た目の印象が大きく変わることから、ホイールサイズにこだわるオーナーは多くいます。ホイールは純正オプションで15~18インチのモノが販売されており、どのグレードを購入しても後から変更することも可能です。ただし、クーパーS以上のグレードはブレーキキャリパーのサイズが大きいので15インチホイールへのインチダウンはできません。

ホイールサイズは見た目だけではなく、ドライビングや燃費に大きく影響します。ホイールが大きくなると路面の凸凹がドライバーに伝わりやすくなり、これを嫌がる人もいます。一方、ホイールサイズが大きくなるとタイヤのグリップ性能が向上、特にコーナリング時の安定度が増します。また、ホイール径だけでなく、ホイール重量にも注目してください。軽いホイールを履かせると軽快なドライビングが楽しめるようになります。。

最後に考えておいて欲しいのは、ホイール径によってタイヤ費用が違うことです。国産車でも一般的に採用されている15インチ用のタイヤは種類が豊富で値段も手ごろですが、17、18インチになるとタイヤは少し高くなります。維持費を気にする方は15インチのホイールのONEやクーパーを選んだ方がいいかもしれません。

MINIのグレード選びのポイント4:グレードによってインテリア(内装)が違う


エントリーモデルのOneは非常にシンプルな内装です。詳細な変更点はボディバリエーションで違ってきますが、シートや各種ボタンの材質、純正ナビ標準搭載の有無などグレードが上げるほど高級感のあるモノが採用されています。ただし、Oneを選んでも内装は純正オプションで個別にグレードアップすることができるので、グレードはOneで内装は好みのオプションをチョイスして高級感を演出、なども可能です。ただし、グレードによっては選択できないオプションがあります。ONEにクーパーSで採用されている装備をオプションでつけたい…などの場合、ONEでは選択できないこともあるので注意してください。

MINIのグレード選びのポイント5:グレードが違ってもボディサイズはほぼ同じ


ミニの全長や全幅(横幅)はどのグレードでもほぼ共通です。ただ、モデル、年式によってはクーパーSやJCWでONEやクーパーと全長や全高がわずかに違うこともあります。

MINIのグレード選びのポイント6:見た目だけで選ばず、乗り味も確かめよう


欲しいモデルが決まった後に多くの皆さんが悩むのは「クーパーとクーパーSのどちらを選ぶか」でしょう。クーパーに欲しいオプションをつけていくとクーパーSと値段が変わらなくなることが多く、「だったらクーパーSにしておくか」という形で選択する方も多いでしょう。ただ、グレードによってはエンジンの種類やパワーが違いますから(クーパー以下は3気筒、クーパーS以上は4気筒など)、ぜひ試乗して乗り味を含めて検討してみましょう。ONEも単なる廉価グレードではなく、ONEならではの面白さがあります。ミニ3ドア(F56)ではONEの評価が非常に高いことも覚えておくとよいでしょう。

また、高燃費で太い低速トルクが特徴のディーゼルエンジンはクーパーやクーパーSでしか選択できません。モデルによってディーゼルエンジンモデルを選ぶことができるグレードが違うので、ディーゼルエンジンモデルを希望の場合はどのグレードで選ぶことができるのかを調べておきましょう。

クーパーSを超える特別なスポーツモデルJCW(ジョンクーパーワークス)はエンジン性能、足回りなど、すべてにおいて最高級のモノを装備する特別なモデルです。MINIのスポーツモデルのクーパーSでもスポーツ走行は満足がいくレベルにありますが、そのさらに上を行くのがJCWです。試乗車があるディーラーは数少ないですが、メーカーが本気を出して開発した最上級モデルの試乗の機会があればぜひ乗ってみてください。

結局、MINIはどのグレードがオススメ?

通勤や自宅周辺での運転が中心なのでしたら、Oneが一番扱いやすいと言うオーナーもいます。ミニはグレードによってそれほど燃費の違いはありませんが、タイヤ交換費用などの維持費を考えればOneもしくはクーパーがバランスの取れたモデルかもしれません。手頃な値段のOneをベースにオプション装備で自分好みのミニを作り上げるのもいいですし、週末のドライブや旅行などで高速道路をよく使う人はクーパー、スポーティな走りも求める人はクーパーSといったところでしょうか。