MINIの基礎知識

知っておきたい、ミニクーパーに関する専門用語、基礎知識

2024.11.29MINIの基礎知識

目次

あ行

アクティブ・クールーズ・コントロール

アクセルを踏まなくても一定のスピードで走行してくれる機能。高速道路の走行で便利。渋滞時にも一定の車間距離を保ち加速、減速を行ってくれる。高速走行時にも渋滞時にも活躍する機能。

アクティブ・リア・スポイラー

ロードスターモデルに採用されている、車体後部に設置された飛行機の尾翼のような形状のパーツ。ロードスターでは時速80㎞を超えると収納されていたスポイラーが立ち上がり、車体の浮き上がりを抑える。時速60㎞以下になるとスポイラーは自動的に収納される。

アダプティブ・ダイナミック・クルーズ・コントロール

カメラが前方の車や歩行者を認識し、前の車に速度を合せたり、停止したりする機能。

アダプティブ・ヘッドライト

走行中にステアリング操作と連動してヘッドライトの向きを変えてくれる機構。車の正面ではなく、進行方向を照らしてくれるため夜間走行時に安心。オプションのLEDヘッドライトの購入時にアダプティブ・ヘッドライトを取り付けるか選択可能。

Apple CarPlay

iPhoneをBluetooth接続すると対応アプリが純正ナビで使用できる。

アロイ・ホイール

アロイは英語で合金を意味するが、車の世界ではアルミ製のホイールを指す。大衆車のホイールは製造コストが安いスチール(鉄)でできているが、アルミ(アルミ合金)製ホイールは軽いのが特徴。軽量化の結果、ハンドルが切りやすくなったり、加速性能が良くなったりと大きなメリットがあり、スポーツ走行を求める人から人気が高い。ただし、強度を確保するため軽量とは言えないアルミホイールもあり、一概にアルミホイールに交換したからと言って大きく軽量化できるとは限らない。また、アルミホイールは成型しやすく様々なデザインのモノを造りやすいため、デザイン上の変化を求めてアルミホイールに変更する人もいる。

ECUチューン

現代のあらゆる車はエンジンへの燃料噴射をコンピューターで制御している。そのコンピューターがECU(Engine Control Unit)と呼ばれている。ECUチューンとはコンピューターで設定された燃料噴射のプログラムを書き換えるチューニングのことで、まだまだ余力のあるミニのエンジン性能を引き出すことが可能。ただし、ノーマルのエンジンは環境規制や耐久性を考慮したコンピュータープログラムになっているため、性能を上げることでエンジンの耐久性が下がることもある。また、エンジンを強化すればサスペンションなどの足回り、ブレーキの強化が必要になることもある。

インパネ

運転席正面にある、スピードメーター、タコメーター、燃料系などの計器類が取り付けられた部分を指す。正式名称はインストルメント・パネル。

ウインド・ディフレクター

コンバーチブルやロードスターで屋根をオープンにして走行する際に、風が後部座席から前に吹き込んでくることが頻繁にある。その風を遮るためにフロントシート後部に取り付けるボードがウインド・ディフレクター。後ろから来る風は髪型が崩れたり、冬は寒い風が前部座席に吹き込んだりするため、一度取り付けると外せなくなる。

SUV

サーフィンやスキー、アウトドアやスポーツなどを楽しむのに適した車のこと。正式名称はSport Utility Vehicleで、直訳は「スポーツに適した乗り物」。ミニではクロスオーバーやペースマンがSUVに該当する。

Aピラー(エーピラー)

フロントガラスの両サイドに設けられている屋根を支えるためのフレーム。この角度によって空気抵抗が変わるため、スポーツモデルは寝かされるのが一般的。なお、フロントドアとリアドアの間のフレームがBピラー、リアドアの後ろがCピラーと呼ばれる。

LED

省電力で明るい発光ダイオードを使用した照明。ヘッドライトやフォグランプ、室内灯などに使用される。オプションアクセサリーで選択可能。通常の照明より高寿命だが、販売価格はLED照明の方がやや高い。

EBD(エレクトロニック・ブレーキ・フォース・ディストリビューション)

ミニに標準搭載されているブレーキ機能。前輪・後輪の回転数の違いをモニターし、ブレーキの力を最適に配分するシステム。荷物の積載量や後部の積載人数などによって車の重量バランスは変化するが、この差も前輪・後輪の回転数に違いが出るため、最適なブレーキへの力の配分が行える。万が一のABS作動時にもこのシステムのおかげで理想的な力配分が可能になる。

エンジン・オートマチック・スタート・ストップ機能

2010年3月から採用された機能。信号待ちなどで停車した際、ギアをニュートラルにし、クラッチを戻すとエンジンが自動的に停止。クラッチを踏むとエンジンが再始動する。この機能により、停止時の燃料消費量が抑えられるようになった。

ASC+T(オートマチック スタビリティ コントロール+トラクションコントロール)

前輪の駆動状況をモニターし、危険を感知した際にはエンジン出力やブレーキを調整する機能。ワンやクーパーに採用されている。

オール4(All4)

ミニでの4輪駆動(4WD)モデルの名称。基本的には前輪駆動で、路面状況によってはリアタイヤへパワーを配分する。後輪への駆動力配分が必要なときに自動的に後輪にパワーを振り分けるスタンバイ四輪駆動システムが採用されている。

か行

クラブドア

第2世代クラブマン(R55)で採用されていた後部座席用のドア。車両右側にあり、前方のドアと合せて観音開きで開くようになっており、人の出入りや荷物の出し入れに便利。

クルーズ・コントロール

アクティブ・クルーズ・コントロールを参照。

コンフォート・アクセス・システム

キーがポケットやハンドバッグに入っているだけでドアの開閉が可能になる。国産車ではスマートキーと呼ばれている。

ゴーカートフィーリング

クラシック・ミニから続く、ミニの特徴的なハンドリングの名称。ハンドル動作が遅れることなくタイヤに伝わり、クイックなハンドリングが楽しめることを意味している。ハンドル操作がタイヤにダイレクトに伝わっているように感じるので、それをゴーカートの運転に例え、ゴーカートフィーリングと呼ばれる。

CBC(コーナリング・ブレーキ・コントロール)

ミニに標準搭載されているブレーキコントロール機能。コーナリング時に車体姿勢が不安定になり始めると左右のブレーキをコンピューターが独立して管理、姿勢崩れを起こさないようにする。ABSよりも早い段階で作動し、ドライバーが知らないうちにこの機能に助けられていることもある。

さ行

最高出力・最大トルク

最大トルクはそのエンジンが一番強い力を発揮できる回転数(エンジン回転数)、最高出力はそのエンジンが一番スピードを出せる回転数。トルク=瞬発的な力(重いモノを動かす力)、出力=トルク×回転数で生まれるスピード、だと考えればわかりやすい。実際の車の運転で説明すると、ミッション車の場合、車が停車した状態でギアを1速に入れて発進するのは簡単だが、6速で発進するとエンストをしてしまう。1速はトルク重視のパワー伝達を行なうギアで、6速は出力を出すためのギアなので回転数がないとパワーが出ないから、このような結果になる。一方、高速巡航時には1速ではエンジンがうなるだけで期待通りのパワーが出ないが(回転数が上がらないから)、6速では充分な回転数が出せるので法定速度を超えてもグングンと加速していく。簡単に言えばトルクはスピードが遅いとき(回転数が低いとき)にどれだけ力強く走るのかに関係し、出力は高回転時にどれだけスピードが出せるのかに関係している。最大トルクの数値が高い車は停車時からの加速の伸びが良く、最高出力が高い車は最高速が速いと考えるとわかりやすい。なお、最高出力はps、kWなどで表現される。psはフランス式、kWはイギリス式の出力を表す単位。日本語では「馬力」と呼ばれる。rpmはそのパワーが発揮されるエンジン回転数を指す。

サイドスカットル

サイドウインカーの装飾パネル。純正オプションでパネルのカラーやデザインを変更することができる。

サスペンション

路面の凸凹を車体にダイレクトに伝えないよう取り付けられている緩衝装置。路面から伝わる衝撃を和らげるためにスプリングが使われていることが多い。クラシック・ミニ(ローバーミニ)では一部モデルを除いて、ラバー・コーンゴムと呼ばれるゴム製サスペンションが使われていた。現行のミニではBMWでも採用されている高性能なマルチリンク式サスペンションが採用されている。

自動ドライビング・ライト

クーパーSモデルに標準搭載されている、外の明るさをモニターし、自動でヘッドライトのON/OFFを行ってくれる機能。自動ドライビング・ライト機能自体のON/OFFもライトスイッチ部分で設定できる。

CVT(シーブイティ)

2002~2007年までの第1世代ミニのOne、クーパーに採用されていた機構。正式名称はContnuously Variable Transmission 。オートマ(AT)と機構は違うが、ドライバーにとってはオートマとほぼ同じ仕組み。オートマより変速ショックがないなどのメリットがあるがハイパワーな車両には向かない機構だったため、第1世代でもクーパーSには採用されていない。第2世代以降はOne、クーパーでもCVTが廃止され、日本のアイシンAW製6速ATが採用された。

シャシー

車の骨格を表す英語。フレームと同じ意味で使われることもあるが、フレームにエンジンやミッション、サスペンションなどを含めた車の基本構成部分をシャシーと呼ぶことも多い。シャーシと書かれることもある。

衝突回避・被害軽減ブレーキ機能

センサーが前方の障害物を常に監視しており、追突が避けられない場合にブレーキをかけ、衝突の回避もしくは被害を軽減してくれる。なお、この機能はあくまでドライバーのアシスト機能であり、ドライバー自らがブレーキを踏まなくてもいい機能ではない。

ステアリング

ハンドルの別名称。本来、ステアリングとは向きを変えるための装置全体を指し、ハンドルの別名としてはステアリング・ホイールと呼ぶのが正式。

ステップトロニック

BMWにも採用されているマニュアルモード付きのオートマのような機構。初代ミニから採用されており、通常のドライブモード以外にSD(スポーツドライブ)モード、MS(マニュアルシフトモード)があり、SDモードでは通常より回転数が高めになり(Dモードより高回転で走るので力強い走りに感じられる)、MSモードではミッション車のようにシフトアップ、シフトダウンをドライバーが行える。ただし、MSモードでも完全手動にはならず、車体側でシフトアップ、ダウンを行うこともある。初代CVTモデルではオプション機能だったが、現在の6速ATでは標準搭載。シフトチェンジはステアリングに搭載されているパドルスイッチで行う。

ストレージ・コンパートメント・パッケージグ

後部のラゲッジルームに3段階に高さを変えられるフロアカバーを取り付け、積載する荷物に応じてラゲッジルームのフロアの高さが変えられるようになる。ノーマルではリアシートを倒した際にできるラゲッジルームとの段差を、このフロアカバーを取り付けることでフラットにできる。

スーパーチャージャー

第一世代のミニクーパーSで採用されていた、エンジン性能を向上させるための特別装備。過給機のタービンを回し、エンジンに強制的に空気を送り込み、エンジン排気量以上のパワーを発揮させる。スーパーチャージャーはエンジンの力を利用して、タービンを回す仕組みのためパワーロスがあり、高燃費が求められる現代の車には適しておらず、ミニでも第2世代以降のクーパーSではターボチャージャーが採用された。

スポーツ・オートマチック・トランスミッション

第3世代ミニのオプション装備で選択できる機能。ATモデルでMT車のようなシフトチェンジが楽しめる。第2世代までのパドルシフトと機能的には似ているが新開発の技術。シフトチェンジ操作はパドルシフト同様ハンドルに取り付けられたパドルスイッチで行う。

スポーツシート

スポーツ走行に適したクーパーSモデルに標準採用されているシート。加速時やコーナリング時の体のホールド感に優れている。他グレードでもオプションで取り付け可能。

スポーツ・サスペンション

オプションアクセサリーで用意されているスポーツ走行に適したサスペンション。交換すると車高が少し下がる。しっかりとしたスプリングを採用しているため、コーナリング時に車体がフワフワせず安定する。ノーマルより少し硬い設定のため路面の凸凹を広いやすくなり、スポーツ走行しない人にとっては乗り心地が悪化したと感じるかも。

スポーツボタン

第2世代ミニに採用されていた、スポーツ走行に適したステアリング、アクセルペダル設定に変更してくれるボタン。ノーマルでは抑え気味になっているエンジン性能を引き出してくれ、アクセルを踏んだ際のトルクの太さで違いが実感できる。ただし、燃費は少々悪化する。第3世代ミニからはスポーツボタンは廃止され、MINIドライビングモードに進化。

3ドア

左右のドア+後部ドア(ハッチバック)を持つモデル。ミニのボディバリエーションは3ドアが中心。

前車接近警告

センサーが前方の障害物を常に監視しており、衝突の危険が高まった際に警告を発する機能。なお、この機能は歩行者の検知も行ってくれるが、ドライバー自らがブレーキを踏まなくてもいい機能ではない。あくまでドライバーのアシスト機能であり、万能ではない。

センターメーター

ミニ第1世代、第2世代で採用されていたダッシュボード中央部に配置されたスピードメーター(速度計)のこと。第3世代からスピードメーターはハンドル前に移設され、中央部にはセンターディスプレイを配置している。

た行

DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)

コーナリング時や濡れた路面でのスリップやスライドを防ぐために、コンピューターが運転状況を監視し、危険を察知するとエンジン出力やブレーキをコントロールして車体を安定させる機能。クーパーSに採用されている。

ダイナミック・ダンパー・コントロール

第3世代ミニで採用されたオプション機能。サスペンションの設定を快適性重視のソフト、スポーツ寄りの硬めに設定のどちらかを選ぶことができる。

DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)

雪道や砂地などタイヤを滑らせて走る特殊な環境下で使用する機能。タイヤが滑る許容限度を広げて、安全な限界ギリギリまでトラクションを確保してくれる。オプションで選択可。DTCの使用環境では車が滑り、DSCが作動してしまうためDSCをOFFにしてDTCがONになる。

ダイナミック・ブレーキ・ライト機能

急ブレーキ時にリア側のブレーキライトが自動的に点滅し、後続車に注意を促してくれる機能。2010年10月からミニに標準搭載された。

タコメーター

コエンジン回転数を表示するための計器。第2世代までのミニではステアリング前方に配置されていたが、第3世代からはステアリング前方にスピードメーターが移設されたためタコメーターはその左脇に配置された。

ダッシュボード

コ運転席、助手席の正面にある内装部品が取り付けられたスペースを指す。ダッシュパネルの中でスピードメーター、タコメーター、燃料系などの計器類が取り付けられた部分はインストルメント・パネル(インパネ)と呼ばれる。

ターボチャージャー

コ過給機のタービンを回し、強制的にエンジンに空気を送り込む仕組みはスーパーチャージャーと同じだが、ターボチャージャーでは排気ガスを利用してタービンを回すため高いパワーと高燃費の両立も可能。かつてはエンジン排気量を拡大してパワーを求めていた各国の車メーカーも、現在では高燃費、環境性能を高めるためエンジン排気量を抑えるためにターボチャージャーを搭載し、ハイパワーを実現している。このように、ターボチャージャーはスポーツ走行車以外でも搭載のメリットが大きいため、第3世代ミニではクーパーSだけでなく、クーパーにもターボチャージャーが搭載されている。

DCT(ディーシーティ)

正式名称はDual Clutch Transmission(デュアルクラッチトランスミッション)。ATの変速機構のひとつで、2つのクラッチを装備し、あらかじめ次の段のギアを用意して備えることができるため、従来のATに比べて素早く変速できるのが特徴。第3世代ミニの2018年のマイナーチェンジ時に採用された。

ドアミラー自動防眩機能

コオプションで選ぶことができる夜間視認性の高いミラー(ジョン・クーパー・ワークスでは標準装備)。夜間にドアミラーで後続車のヘッドライトの光を受けると、センサーが感知し強い光を抑えてくれるミラーのこと。

トグルスイッチ

センターメーター下にあるパワーウインドウなどを操作するスイッチ類。ミニ独自のデザインとなっていて、ミニの個性の1つに挙げられることが多い。ボディバリエーションによっては天井にトグルスイッチが配置されていることもある。

ドライビング・アシスト機能

アクティブ・クルーズ・コントロール、前車接近警告(歩行者検知機能付き)、衝突回避・被害軽減ブレーキ機能の3機能がセットになったオプション。

ドライ・ブレーキング機能

ミニに標準搭載されているブレーキ機能。雨天走行時などにブレーキパッドが濡れた場合、ブレーキパッドをブレーキディスクに軽く接触させ乾燥させる。あまり一般ユーザーに知られている機能ではないが、雨天走行時でもブレーキ性能が落ちない。

は行

バイキセノンヘッドライト

ロービーム時の明るさは従来のキセノンヘッドライトと同じだが、ハイビーム時の明るさがバイキセノンではキセノンとは比べものにならないほど明るい。バイキセノンではヘッドライト内部の遮光板が稼働式になっているため、少しコストは高くなるものの、夜間の視認性は明らかにバイキセノンの方が高い。

パーキング・アシスト

第3世代ミニから採用された駐車支援システム。パーキング・アシスト・パッケージのオプションに含まれる。コンピューターが駐車可能なスペースを認識すれば、後はドライバーがハンドルを触わる必要はなく、指示通りにアクセル、ブレーキを操作すれば駐車できる。スペースの狭い縦列駐車時に非常に役立つ。

PDC(パーク・ディスタンス・コントロール)

オプションで取り付け可能な駐車支援システム。車体に取り付けた超音波センサーが周辺の障害物との距離を測定し、接触する前に警告音で知らせてくれる。

ハッチバック

一般的には車の後部にある荷物の積み下ろしがしやすくなる背面ドアを指すが、ミニの世界では7種のボディバリエーションの1つ「ミニ(ハッチバック)」を指す。メーカー名がミニでボディバリエーション名にもミニがあるため、2つを区別するためにボディバリエーションのミニはミニ(ハッチバック)もしくは単にハッチバックと呼ばれている。

パドルシフト

ステアリング・ホイール(ハンドル)に取り付けられたパドルスイッチを操作し、シフトチェンジを行う変速システム。ハンドルから手を離さずにシフトチェンジができるため、コーナリング中のシフトチェンジが容易でスポーツ走行に適している。そのため、F1で採用され、一般にも広まったが、F1車は電子制御のミッション車での採用で、一般の車ではAT車をミッション車のような感覚で楽しむために採用されている。ミニでは2005年にクーパーSの6速ATモデルからパドルシフトの採用が始まった。

バルブトロニックシステム

BMWとミニに搭載されているBMW独自の技術。エンジンへ空気を送り込む吸気部分の制御を従来より細かく行える仕組みで、低速から高速までのあらゆる状況で最適な吸気が行えるため、エンジン性能も燃費も向上している。

バンパー

衝撃や振動を和らげる装置のことを指す。英語ではBumper。自動車の世界では接触事故からボディを守るため、車両の前後に取り付けられている部品を指す。前に取り付けられているモノはフロントバンパー、後ろはリヤバンパーと呼ぶ。

BEV(ビーイーブイ)

Battery Electric Vehicleの略。バッテリー駆動で走る電気自動車を指す。

ヒーテッド・ウインドスクリーン

フロントガラスに細い熱線が入っており、冬季のガラスの曇りを防ぎ、凍結した氷も溶かしてくれる。ワイパーが凍って動かなくなっても氷を溶かしてくれるので、寒さの厳しい地方のミニオーナーには有難いオプション装備。

ビジビリティ・パッケージ

レイン・センサー(自動ドライビング・ライト付)、ヒーテッド・ウィンドシールド(熱線入りフロントガラス)、自動防眩ルームミラーがセットになったオプション装備。

ヒルアシスト機能

第2世代のミッション車両から搭載された機能。坂道発進時にブレーキペダルから足を離しても2秒間ブレーキが利いた状態を維持してくれ、車が後ろに下がるのを防ぐことができる。

5ドア

クロスオーバーや第3世代ミニ(ハッチバック)で登場した前後座席の4ドア+後部ドア(ハッチバック)を持つモデル。ファミリー層から人気が高い。

フォグランプ(フォグライト)

文字通り、霧の発生時など視界が悪いときに利用するライト。ヘッドライトより広い左右幅で照らしてくれるが、霧などで光が反射し、ドライバーが眩しいと感じないようヘッドライトほど遠くを照らしてはくれない。なお、青白い光が主流のヘッドライトに対し、フォグランプが黄色もしくは黄色と白の組み合わせなのは、黄色の光は霧の中でも光が散乱しないため。青系統の光は水蒸気に当たると散乱してしまい、前が見づらくなるため黄色系統のフォグランプが多い。

フルタイム四輪駆動システム

ミニのオール4(四輪駆動)モデルに採用されている機構。電子制御でタイヤから路面状況を判断し、前後タイヤへのパワー配分をコントロールする技術。

ブレーキエネルギー回生システム

ブレーキを踏んだ際やアクセルを戻した際に生じるエネルギーで発電し、バッテリー充電を行うシステム。

フロントグリル

車の前方に取り付けられた格子状の空気取り入れ口のこと。グリルは英語で「grille」、格子や格子窓を意味している。フロントグリル後方にはエンジンを冷却水で冷やすラジエーターが配置されており、走行風でラジエーターやエンジンルームを冷却する効果がある。フロントグリルが格子状になっているのは大きなゴミのエンジンルームへの侵入を防ぐため。フロントグリルはラジエーターグリルと呼ばれることもある。

ヘッドアップディスプレイ

第3世代ミニで採用されたハンドル前方に設置された小型のスクリーン。エンジンがOFFになると自動的にダッシュボードに格納される。速度表示やナビのルートの一部などが表示される。周囲の明るさによってスクリーンの明るさが変わり、どのような状況でも非常に見やすい。また、スクリーンの先に文字が浮かび上がるように見えるため、視界の先に目の焦点を合わせたままスクリーンを見ることができる。

ヘッドライナー・アンスラサイト

ルーフ裏に貼られている内張りのオプション装備。上質なダークグレーカラーで内装の雰囲気を変えてくれる。

ヘルメットルーフ

ミニクーペで採用された屋根が後ろに行くにつれ、緩やかに下がっていくデザインを指す表現。2輪用のヴィンテージヘルメットの形状をモチーフにデザインされている。

ホイールベース

前輪と後輪の距離。ホイールベースが長くなると直進安定性が高まるものの、小回りが利きづらくなる。ホイールベースが短くなると小回りは利くが、左右の振れが出やすくなる。このバランスをどう取るのかで車の個性が演出できる(実際にはホイールベース以外の特徴も合せて全体のバランスが決まる)。ミニのホイールベースは他メーカーの車に比べて短いが、ホイールベースの数値からイメージするほど小回りがいい車ではない。

ボディバリエーション

2014年8月現在、7種類のラインナップがあるミニの車種を指す言葉。ファミリーと呼ばれることもある。ミニ(ハッチバック)に始まり、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバー、ペースマン、クーペ、ロードスターの7種類が販売中。

ボンネットエアスクープ

クーパーSのみで採用されているボンネット上にデザインされた空気取り入れ口。実際に機能するように見えるが実はダミーのエアダクト。

ま行

マルチファンクション・ステアリング

ステアリングにクルーズ・コントロールやオーディオの操作ができるスイッチを設置するオプションアクセサリー。

マルチ・ディスプレイ・メーター・パネル

標準仕様のアナログスピード・メーター、タコメーターに代わり、ハンドル前に設置される5.0インチ高解像度デジタルディスプレイ。走行速度、燃料残量、走行距離、温度などがディスプレイにわかりやすく表示される。

MINIエキサイトメント・パッケージ

ダッシュボード中央のディスプレイの周囲をリング型のLEDライトでデコレーションするオプション装備。エンジン回転数やエアコンの温度に合わせてLED照明の色が変わったり、MINIドライビング・モード使用時にはモードによってLEDの色が赤、黄、緑に変わったりする。

MINIコネクテッド

専用アプリをiPhoneにダウンロードすることで、ミニのインフォメーションディスプレイ上でFacebookやTwitterの情報を表示させることができる。アプリ内に用意されているMINIMALISMアナライザを使用すれば最適なアクセル開度やブレーキタイミングをディスプレイ上で教えてくれる機能もある。その他、車両のエンジン回転数や燃料の残量の表示なども可能。MINI専用の有料ナビゲーションシステム「MINI NAVI」の提供も行っているが、MINI NAVIは2015年9月末にサービス終了予定。

MINIコネクテッド XL

スマホに専用アプリをインストールすればスマホでナビを操作したり、ドアのロック解除が可能になったり、ミニの走行情報が確認できる。MINIコネクテッドの進化版。

MINIドライビングモード

第3世代ミニから採用された新機構。ミニの走行特性を省燃費のグリーン、ノーマルのミッド、シフトタイミングやエンジン出力などをスポーツ走行寄りに高めるスポーツモードの3種類から選ぶことができる。モードチェンジはシフトペダルの根元にあるスイッチで行う。

MINI Yours

通常のオプションより特別な素材で製作されたり、より上品なデザインでミニを彩ってくれるオプション装備だけに冠せられる特別な名称。

ミラー・キャップ

純正ミラーの上にかぶせてデザインにアクセントを付けてくれるカバー。ミラーごと交換しないため、取り付け&取り外しが簡単。

や行

横滑り防止装置

第2世代ミニから標準搭載になった機能。前輪の駆動状況を常にモニターし、タイヤが空転しそうになるとエンジン出力やブレーキを自動で調整し、車体の安定を守ってくれる機能。

ら行・わ行

ライト・パッケージ

ミニのオプションアクセサリーの1つ。室内のインテリアライトを明るいLEDに交換するキット。

ランフラット・タイヤ

タイヤがパンクしても、すぐに走行不可能になることはなく、100㎞ほどは走ることができるタイヤ。レッカーを呼ぶことなく、自走でタイヤ交換ができる場所までたどり着けるのがメリット。ただし、価格が高いことや一般のタイヤよりグリップ力が劣ること、重量が重く燃費が良くないなどのデメリットもある。オプションで選択が可能。

レイン・センサー

雨をセンサーが感知し、雨量に応じてワイパー速度を自動でコントロールし、作動してくれるオプション装備。自動ドライビング・ライトもセットになっている。