MINI中古車購入ガイド

ミニ初のクーペSUV ミニペースマン(R61)の中古車の選び方【ミニクーパー中古車購入ガイド】

2023.06.01MINI中古車購入ガイド

ミニペースマン(R61)とは?

ミニペースマン(R61)とは?
ミニペースマン(R61)は2013年3月に発売された、ミニ初のクーペSUVモデルです。一見するとミニクロスオーバーから後部のドアを取り去っただけのモデルと思えますが、ミニペースマン独自の工夫も凝らされています。ミニペースマンのデザインで注目すべきなのは、リアに向かうほど下がってくるルーフラインです。サイドウインドー下部から車体後部に流れるショルダーラインはルーフラインと対照的に後ろ上がりになっており、リアがコンパクトに見えるようにデザインされています。ペースマンとクロスオーバーはボディサイズの数値上はほぼ違いはないのですが、ペースマンの方がエッジが利いてコンパクトに見えるのにはこういったデザインが影響しています。

ミニペースマン(R61)の横型のテールランプ
また、ミニペースマン(R61)には当時のミニでは初めて、横型のテールランプが採用されたモデルでした。今ではミニクラブマン(F54)も横型のテールランプが採用されていますが、当時のミニのテールランプはすべて縦型で、ミニペースマンの横型のテールランプはデザイン的に非常に新鮮に感じられました。

ミニペースマン(R61)とミニクロスオーバー(R60)との違い


ミニペースマン(R61)とミニクロスオーバー(R60)は車体前方のデザインは共通で搭載しているエンジンも同じです。それでは大した違いはないかと思うと、走らせてみると体感的にも違いは感じられます。後部ドアを取り払ったことで剛性が上がり、高速走行時やコーナリング時に車体がしっかりとしていることがわかります。ミニペースマンの方がミニクロスオーバーより重心が低く、全高も3㎝低く設定されていることも走りの違いの理由の1つでしょう。ミニペースマン(R61)には高性能なスポーツサスペンションが標準装備され路面の凹凸をしなやかに受けてくれます。さらにスポーツシートも標準採用。ドライバーの体をしっかりとホールドしてくれることも走行時の安心感に繋がっています。

また、ミニペースマン(R61)は4名乗車、ミニクロスオーバー(R60)は5名乗車モデルで、ミニペースマンの後部座席は左右が独立した専用に設計されたシートになります。「ラウンジコンセプト」と呼ばれた後部座席の快適さを追求したこのシートは、当時のミニのラインナップの中でもっとも快適に後部座席で過ごせると言われていました。後部座席の3名乗車にこだわらないのであれば、ミニペースマンの後部座席の快適性はミニペースマンのセールスポイントになるでしょう。

ミニペースマン(R61)のマイナーチェンジ年表

年月 マイナーチェンジ内容
2013年3月 ミニペースマン(R61)登場
2014年9月 マイナーチェンジ実施。フロントグリルがやや精悍なデザインに変更。クーパーとクーパーSにクリーンディーゼルモデルのクーパーD、クーパーSDが追加。

ミニペースマン(R61)の中古車相場は?いくらくらいするの?

2013年 2014年 2015年 2016年
260万円~ 1
200万円~ 2
180万円~ 1 1
160万円~ 2 3
140万円~ 1 5 2
120万円~ 7 8 1
100万円~ 7 3
80万円~ 3 1 1
60万円~ 3

上記表は2021年7月時点でのミニペースマン(R61)の中古車相場です。市場全体を見ても中古車の玉数は50台強と、豊富な選択肢はありません。中古車の中心価格帯は100万円台前半と手頃で、後部ドアがなく4名乗車モデルのため同装備・同グレードのミニクロスオーバーより購入しやすい価格となっています。

後部座席への乗り降りに多少の不便は感じるかもしれませんが、走りの魅力はミニクロスオーバーより上で、インテリアの質感も当時のミニでは最上級。そんな車両が100万円台前半で購入できるのですから、ミニペースマン(R61)の中古車はお得と言えるでしょう。