MINI中古車購入ガイド

ミニ3ドア・ミニ5ドアの2018年、2021年の2度のマイナーチェンジを徹底解説、写真で比較!

2023.07.01MINI中古車購入ガイド

ミニ3ドア・ミニ5ドアのマイナーチェンジは2018年、2021年に2度行われた

ミニ3ドア(F56)は2014年4月発売、ミニ5ドア(F55)は2014年10月発売と2モデルは販売開始時期は多少ずれていますが、2018年3月と2021年3月の2度のマイナーチェンジが実施されたタイミングは同じです。ミニ3ドアと5ドアは全長や後部座席のドアの有無以外は共通点が非常に多いモデルなので、マイナーチェンジのタイミングが同じなのは驚くことではありません。

上でマイナーチェンジは2度とご紹介しましたが、2016年4月には「ディーゼルエンジンの追加」、2018年1月には「ONEグレードのエンジンが1200ccから1500ccに変更。トランスミッションが6ATから7DCT化」されるなど、注目すべき仕様変更も行われています。しかし、こちらの記事では2018年3月と2021年3月のマイナーチェンジに絞って解説します。


2018年3月のマイナーチェンジでミニ3ドア・ミニ5ドアは何が変わったか?

2018年3月のミニ3ドア(F56)、ミニ5ドア(F55)のマイナーチェンジで実施された主な変更は下記になります。

  • 新デザインのエンブレムに変更
  • ヘッドライトのデザインが変更
  • リアのLEDテールライトがユニオンジャックデザインに変更
  • 「ピアノブラックエクステリア」のオプション装備が追加
  • 新デザインのホイールが追加
  • エンジンの排ガス性能、燃費が改良
  • エンジンカバーをカーボンファイバー強化プラスティックに変更され軽量化
  • クーパー、クーパーSのガソリンモデルのミッションが6速ATから7速DCTに変更(ONEのみ2018年1月から実施)
  • ナビがタッチスクリーンに対応
  • 外部入力(AUX IN)が廃止

エクステリアの変更点は写真を見比べた方がわかりやすいので、下記の比較写真をご覧ください。左がマイナーチェンジ前、右がマイナーチェンジ後になります(クーパーSで比較)。





2018年3月のミニ3ドア(F56)、ミニ5ドア(F55)のマイナーチェンジは後述する2021年3月のモノに比べると劇的なデザイン変化はありません。ミニオーナーでなければ、マイナーチェンジ前後のデザインの違いがわからないかもしれません。

2018年3月のマイナーチェンジについてはトランスミッションが以前から要望の多かった7速DCTが採用されたことに注目してください。それ以前の6速ATがダメというわけではありませんが、スムーズな走りを実現してくれる改良点と言えるでしょう。

その他、ナビがタッチ対応したこともオーナーには嬉しい点ですね。地味なところで外部入力(AUX IN)が廃止された点に不満を持つ人も稀にいますが、ナビにスマホをUSBやBluetoothで接続することで音楽再生は可能なのでご安心ください。

2021年3月のマイナーチェンジでミニ3ドア・ミニ5ドアは何が変わったか?

2021年3月のミニ3ドア(F56)、ミニ5ドア(F55)のマイナーチェンジで実施された主な変更は下記になります。

  • フロントグリルが大型化され、デザインが一新。フロントマスクの印象が大幅に変化
  • LEDヘッドライトのインナーカラーがブラックに変更
  • フロントバンパーのデザインが変更
  • ポジションランプとフォグランプが無くなり、ヘッドライトに機能統合
  • フロントグリルの左右に縦スリット型のエアカーテンを新設して空力性能が向上
  • リアバンパーのデザインが変更
  • サイドスカットルがLED化され、デザインも変更
  • LEDヘッドライトとユニオンジャックデザインのLEDテールライトが全グレードで標準装備に
  • 電動式パーキングブレーキをクーパーSに採用(ONE、クーパーではオプション)
  • アクティブクルーズコントロールにストップ&ゴー機能が追加
  • レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告)機能を初採用
  • マルチディスプレイメーターパネル(液晶メーター)をクーパー、クーパーSに採用(JCWにはすでに採用されていた。ONEには不採用)

エクステリアの変更点は写真を見比べた方がわかりやすいので、下記の比較写真をご覧ください。左がマイナーチェンジ前、右がマイナーチェンジ後になります(クーパーSで比較)。



2021年3月のミニ3ドア(F56)、ミニ5ドア(F55)のマイナーチェンジはデザイン面で大きな変化がありました。全体的にクロームパーツが減り、やや精悍さを増す方法でのデザイン変更です。上記写真を見比べて最初にわかるのがフロントグリルの大型化です。マイナーチェンジ前はクロームの美しさが特徴的だったクーパーでも、フロントグリルのクロームパーツが大幅に減っており、フロントマスクのデザインはマイナーチェンジ前後で好みが分かれるでしょう。リア側を見てもマイナーチェンジ後にクロームパーツが大幅に減っているのがわかりますね。

2021年3月のミニ3ドア(F56)、ミニ5ドア(F55)のマイナーチェンジは機能面での改良も数多く実施されています。高速道路の渋滞でノロノロ運転に遭遇することが多い人にはアクティブクルーズコントロールに時速30km以下でも作動するストップ&ゴー機能が追加されたのは嬉しいはず。

ミニ3ドア・ミニ5ドアには次のマイナーチェンジはある?次回は2024年にフルモデルチェンジ?

ミニ3ドア・ミニ5ドアには次のマイナーチェンジはある?次回は2024年にフルモデルチェンジ?
最近の車のフルモデルチェンジまでのモデルサイクルは、一般的には7年と言われています。そのため、ミニ3ドア(F56)もミニ5ドア(F55)も2021年にフルモデルチェンジになると噂されていました。2021年のフルモデルチェンジは無くなり、マイナーチェンジとなりましたが、さすがに次のマイナーチェンジは無いでしょう。

一度マイナーチェンジされた車両は3年ほどは今の仕様で販売されるのが一般的なので、次回のフルモデルチェンジされるミニ3ドア(モデルコードはG56?)は2024年頃の発売になるでしょう。第3世代になって初めて登場したミニ5ドア(F55)が次の世代でも販売されるのかはまだわかりません。ミニ5ドアの登場当時は5ドアモデルはミニクロスオーバー(R60やF60)しかありませんでした。しかし、今はミニクラブマン(F54)のようなワゴンモデルもありますから、第4世代でミニ5ドアが廃止される可能性もあります。