ミニクーパーの衝突安全性って実際のところどうなの?
今回は「ミニクーパーの衝突安全性はどうなのか?」がわかる動画をご紹介します。下記で紹介している映像は、世界で最も権威ある自動車の安全テストの1つ「NCAP(New Car Assessment Programme)」のユーロ支部が公開したものになります。
対象車両は、2014年式のミニクーパー(ミニ3ドア、F56)です。この団体はヨーロッパで販売されている車の安全性テストを広く行っており、消費者団体であるEuro NCAPが行うテストは現地では非常に信頼されています。テスト車両が2014年式と古いのが気になるかもしれませんが、現行のミニ3ドアが発表されたのは2014年で、今、新車で販売されている車両も細かな仕様はマイナーチェンジされていますが、プラットフォームやボディはテスト車両と同じものが使われています。
ミニクーパーの衝突安全性テストのムービー(2分08秒)
参考までにお伝えすると、動画内でフロントが派手に壊れているのは衝撃を吸収するためで、わざとフロントが潰れるように設計されています。動画内ではエアバッグがどう作動するかや、後部座席のチャイルドシートが事故の際にどうなるのか、映像で確認できます。普段、見ることができない映像ですので、購入前の方もすでにミニオーナーの方もご覧ください。
また、動画内ではボディが頑丈とされているミニに、側面から時速50㎞で障害物をぶつけるテストも行われています。タフなミニとは言え、さすがにドアは凹みますが、ドライバーにはダメージがいかないレベル。ルーフも変形していません。その他、ボンネットに人が頭から落ちたときを想定したテストや、バンパーに人が当たった際の衝撃を想定したテストも下記映像で確認できます。
ミニクーパーの評価や如何に!?
正面衝突の際にステアリングやダッシュボードからエアバッグが出てくるのは皆さんイメージできると思いますが、側面衝突の際に出てくるサイドエアバッグの様子やドアの変形具合(ミニのドアは非常に頑丈にできています)など、万が一の事故の際にミニが乗員をどのように守ってくれるのかは知っておいて損はありません。
Euro NCAPでのテストでは乗員保護、歩行者保護、チャイルドプロテクション、安全支援機能の4点を軸に評価されるので、チャイルドシートに載せられた赤ちゃんにどのように衝撃が伝わるのか、歩行者とぶつかった際の安全性なども映像内で紹介されています
。
以上のようなテストの結果、ミニクーパーは5段階評価で4つ星を獲得しています。5つ星ではないのが残念ですが、4つ星はEuro NCAPのテストではなかなかの高評価を意味します。他メーカーを含めた他の車がどのような評価を受けているのかは、Euro NCAP 公式サイトでも確認できます。
ミニクロスオーバー、ミニクラブマンの衝突安全性評価は?
Euro NCAPではミニクロスオーバーやミニクラブマンでも同様の衝突安全性テストを行っていますので、そちらの動画もご紹介します。
2016年式ミニクラブマンの衝突安全性テスト
2017年式ミニクロスオーバーの衝突安全性テスト
アメリカでのミニクーパーの衝突安全性評価はどうなの?
ちなみに、アメリカにはIIHS(米国道路安全保険協会)という団体があり、ヨーロッパとは別に独自に衝突安全性調査を行っています。上の画像が2021年に行われたミニ3ドアの衝突安全性調査の結果ですが、どの項目でもG(グッド)の評価を得ています。ヨーロッパでもアメリカでも好評価を得ているので、安心して家族や友人をミニに乗せることができますね。