どの世代、時代のMINIを選べばいいか?
「ミニに乗りたい」と思う人によって、頭にイメージするミニはそれぞれ違うでしょう。BMWが生産している現在のMINIは2002年からで3世代あります。一方、クラシックミニやローバーミニと呼ばれる古いタイプのミニは1959年より製造されており、60年近く前のミニも購入できます。まずは皆さんが欲しいミニはBMWなのかローバーなのか、どのミニがほしいか決めましょう。
ローバーミニ(クラシックミニ)
ローバーミニは、日本で在庫されている車両の多くがインジェクションモデルで1990年以降のものでしょう。比較的故障も少ない年式ですが、販売終了から20年以上が経っているので、購入後のトラブルは覚悟しておきましょう。ローバーミニは古いモデルでも部品供給は安定していますが、メンテナンスや修理は経験豊富な専門店で購入するのが安心です。専門店でしっかりメンテナンスされた車両は中古車販売価格がやや高く感じるかもしれませんが、後々のことを考えるのであれば安心できるお店で購入してください。
記事リンク:ミニクーパーの歴史(1959年~現在まで)
BMWミニ
2002年から登場したBMW社製のMINIです。2002年に初代モデル、2007年に2代目、そして2014年に3代目が登場しています。初代モデルはエンジンがBMW開発ではなく、クライスラー製のモノを搭載しており、販売から時間が経ったモデルだということもありトラブルが心配です。購入前は十分にお店の方と相談するのが良いでしょう。おすすめは2代目以降のミニです。2代目のミニも小ぶりなサイズや今でも充分に通用する走行性能から魅力はありますが、年式や走行距離を考えると、初めてのミニなら3代目ミニを選んだ方が安心でしょう。
下記に各世代のミニ3ドアの中古車ガイドの記事リンクを掲載するので、各世代の特徴はそちらの記事をご覧ください。
記事リンク:ミニ3ドア(F56)の中古車の選び方
記事リンク:ミニ3ドア(R56)の中古車の選び方
記事リンク:ミニ3ドアの新旧モデル、第2世代(R56)・第3世代(F56)の違いを徹底解説
ミニのモデルごとの特徴を知りたい方は下記記事を参考にしてください。
記事リンク:MINI基本講座:ミニクーパーの選び方(全モデルのボディサイズや新車価格を比較)
ミニの中古車選びのチェックポイント
保証
中古車、特に輸入車を購入する際に気になるのが保証の有無です。ディーラーや一般販売店を問わず、ほとんどのお店で何らかの保証がついており(期間か走行距離のいずれかが規定値に達するまで…というところがほとんど)、有償で期間延長などの制度があります。なおMINI正規ディーラーでは、認定中古車制度があり、認定中古車として販売されているミニは1~2年の保証、追加費用で最大4年の保証を受けることができます。
定期点検整備
販売されているミニの中古車に納車前の定期点検整備を実施するかどうか(実施する場合は費用がいくらかかるのか)を購入前にチェックしましょう。主な中古車販売サイトの中古車検索では、定期点検整備あり・なしの表示があるはずです。なお定期点検整備を実施したミニには、点検記録簿がついてきますので納車時には確認するようにしましょう。
走行距離
価格とともに気になるのが走行距離でしょう。ただ単に走行距離が短い車両が良いというわけでもありません。機械ですから適度に動かしてある方が調子が良い場合もあり、逆に年式が古い割に走行距離が非常に少ない車両は店舗にて距離が少ない理由や整備状況を確認して下さい。またクラシックミニのように古い車両になると走行距離計と実際の走行距離に乖離がある場合があります。特にメーターが取り替えられている場合は、メーター交換前と交換後の走行距離が表示されていますので確認して下さい。なお、走行距離に疑義がある車両は「走行距離不明」となっている場合もあります(メーター巻き戻しがある車両は「改ざんされている」と表示されます)。
修復歴
修復歴とは、斜体の骨格にあたる重要な部位の修繕交換があるかどうかを示すもの。修復歴がある場合は、別途書面にて修復箇所が表示されますので確認しましょう。なお修復歴の有無は、一般財団法人日本自動車査定協会の修復歴の判断基準に基づき行われています。
実車確認
中古車は一物一価。同じものは2つとありません。それだけに中古車販売サイトに掲載されている写真だけで選ぶのではなく、できれば店舗に行ってしっかりチェックするようにしてください。また店舗が遠くて行けない場合は、細かい写真を送ってもらって確認をするようにしましょう。特に「凹みや傷がある箇所を写真で送ってください」とお願いするとよいでしょう。
見積もり書
中古車検索サイトで見た価格、諸費用などと見積書があっているかは十分にチェックしましょう。コーティング(ガラスやポリマーなど)やカーナビ、カスタマイズなどを行った場合は、単価を把握し見積書をチェックす量にしてください。
納車
納車はできるだけ昼間の明るいうちに行いましょう。夜ですと車両各部のチェックがしづらいですし、納車後に「傷がある!」といわれても店舗は対応してくれないかもしれません。また、納車時には車検証や保証証、定期点検整備記録簿など必要な書類が多々あります。これらが正しく揃っているかもチェックしてください。