走行距離の目安は年間5000~1万km
ミニの中古車を購入するにあたって気になるポイントの1つが走行距離です。ただ、走行距離が少なければいいというわけではありません。まったく動かされていない車はエンジンや足回りなどの部品がスムーズに動かないこともあるのです。ある程度動かされている車の方が調子が良いこともあります。このため、ミニの中古車選びでは年式相応に適度に走っている車を探すとよいでしょう。
それでは適度に走っている車とは、どんな車なのでしょうか。国土交通省が発表する「自動車の検査・点検整備に関する基礎調査検討結果 報告書」によれば、車の年間平均走行距離は1万kmほどになります。これはあくまで平均値で、毎日通勤に車を使っている人も含まれます。そのため、適度な走行距離は5000~1万kmの間くらいに考えてください。月の走行距離に直すと400~800kmくらいになります。
そのため、ミニの中古車を探すときには、年式から換算した経過年数に5000~1万kmを掛けたものを妥当として考えるのが良いかもしれません。例えば、2022年に2017年式のミニを探す場合、経過年数5年で走行距離2.5~5万kmなら妥当な走行距離と考えていいでしょう。
中古車市場で人気なのは走行距離は1万km以下のミニ
中古車でミニを購入するなら走行距離の少ないミニを最初は希望することが多いです。走行距離1万km以下のミニだと新車販売から2~3年以内のモノが多く、初めての車検を迎えておらず、保証期間も残っている車が多いでしょう。そういったミニは確かに購入するには安心ですが、その分、中古車販売価格も高く感じることもあるかもしれません。予算に余裕がある人には、この走行距離帯のミニは当然おすすめです。
手頃な価格のミニを探す人には走行距離3万~5万kmのミニがおすすめ
BMWが開発するミニはアメリカやヨーロッパでの販売台数が多く、これらの地域では1台の車を10万km以上乗る人も珍しくありません。そのため、ミニのどのモデルもエンジンやボディ、塗装は非常にタフに作られています。3万~5万km程度では車の各部がヘタってくることはまずあり得ません。しかし、日本国内では走行距離3万kmを超える車は中古車市場ではあまり人気はなく、そのため中古車販売価格が手頃になります。少し予算を抑えてミニを購入したい人には3万~5万kmのミニは狙い目です。
走行距離5万km以上のミニもちゃんと整備された車であればOK
手頃なミニを求める人でも、走行距離5万km以上のミニとなると購入を躊躇してしまう人も多いでしょう。そういったミニの購入を考えている場合、整備記録が残っているのかを販売店に確認してみるのも手です。走行距離5万km以上のミニはディーラーの認定中古車として販売されていることは滅多になく、ディーラーで下取られた車であってもカーオークションなどで一般販売店に流れていることがほとんどです。そのため、整備記録が残っていない場合も多いでしょうけれど、適切なサイクルでエンジンオイル交換がされていた車なのか、エンジン下からのオイル漏れなどの修理実績がないか、などがあらかじめわかると安心です。
前オーナーに大事にされてきたミニであれば、走行距離5万km以上であってもある程度安心して乗ることができます。乗りっぱなしであまり整備されていないミニであれば、マイナートラブルが続くこともあるので注意してください。