ミニコンバーチブル(F57)とは?
ミニコンバーチブル(F57)はミニ3ドアをベースにしたソフトトップのオープンカーです。18秒で開閉する電動ソフトトップを採用、フロントシートの天井だけを開閉できるスライディングルーフ機能を装備するなど、季節に合わせたスタイルでオープンカーが楽しめます。オープンカーなので荷物の積載はミニ3ドアに劣ると思いきや、ミニ3ドアのトランク容量211Lに対して、ミニコンバーチブル(F57)のトランク容量は215L(オープン時は160L)と必要十分な積載性を保持しています。
ミニコンバーチブル(F57)は趣味性の強いモデルのため、用意されているグレードはクーパー、クーパーS、ジョンクーパーワークス(JCW)のみです。ミニコンバーチブル(F57)のユーザーは内外装に一定以上のクオリティを求める方が多く、そのためクーパー以上のグレードしか設定されていません。また、デザインの良さだけではなく、走行性能にもこだわりたいユーザーが多いため、ディーゼルエンジンの設定はなく、ガソリンエンジンモデルのみとなっています。
ミニコンバーチブル(F57)を中古車で買うメリットは?
新車でミニコンバーチブルを購入するメリットは
- 誰も運転していないミニを購入できる
- オプション装備を自分で選ぶことができる
などでしょう。
一方、中古車でミニコンバーチブルを購入するメリットは
- 新車購入時には30万円ほど加算される税金などの諸費用が不要
- 新車保証やメンテナンスパックが残っている車両も多い
でしょうか。年式によっては新車保証は切れている車両もありますが、ディーラーでミニコンバーチブルを購入すれば認定中古車の保証があります。また、オイル交換などがお得なメンテナンスパックを契約している車両であれば、中古車購入後もそのメンテナンスパックを引き継ぐことができます。
ミニコンバーチブルの中古車相場は?いくらくらいするの?
年式 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|---|---|---|
年式ごとの中古車台数 | 33 | 11 | 19 | 8 | 5 | 1 |
420万円以上 | 2 | 2 | 1 | |||
400万円~ | 1 | 1 | 1 | |||
380万円~ | 2 | 3 | 1 | |||
360万円~ | 5 | 1 | ||||
340万円~ | 1 | 1 | 2 | |||
320万円~ | 7 | 1 | 5 | 2 | ||
300万円~ | 3 | 3 | 3 | 2 | ||
280万円~ | 8 | 1 | ||||
260万円~ | 8 | 1 | 1 | |||
240万円~ | 3 | 1 | ||||
220万円~ | 1 | 1 | ||||
200万円~ | 2 |
上記中古車相場は2021年6月時点のものになります。ミニコンバーチブル(F57)は趣味性が強いモデルのため、そもそも新車販売台数が少なく、全国で中古車を探しても80台弱くらいしかありません。新車販売が2016年からと比較的新しいモデルのため、中古車の中心価格帯は300万円前後と新車価格マイナス100万円くらいでの販売と考えてください。
ただ、2018年3月の初めてのマイナーチェンジ以前のモデルに絞ると200万円台で中古車を購入することも可能です。2018年以前のマイナーチェンジモデルはトランスミッションが6ATだったり、テールライトがシンプルなデザインだったりしますが、あえて2016年、2017年のミニコンバーチブル(F57)を狙うのもおすすめです。
ミニコンバーチブル(F57)のような趣味性が強い車は通勤などで日常的に乗られることが少なく、他モデルに比べると年式の割に走行距離が少ない中古車が多いです。4年、5年落ちの中古車であってもエンジンや足回り、内外装にダメージがある車両は少ないでしょう。
ミニコンバーチブル(F57)のマイナーチェンジ年表
ミニコンバーチブル(F57)が発表されたのは2016年3月で、これまでに下記表のマイナーチェンジが行われました。
年月 | マイナーチェンジ内容 |
---|---|
2016年3月 | ミニコンバーチブル(F57)発表 |
2018年3月 | マイナーチェンジ発表。マイナーチェンジ後モデルの国内販売は5月から。マイナーチェンジ概要はヘッドライトデザインの変更、ユニオンジャックデザインのテールライト採用。ガソリンエンジンのトランスミッションを6ATから7DCT化。マルチファンクションステアリング、ドライビングアシストが標準採用。 |
2021年3月 | フロントマスクデザインが大幅に変更。インテリアの各部デザインもアップデートされており、アダプティブクルーズコントロールが渋滞時のストップ&ゴーにも対応できるようになりました。 |
ミニコンバーチブル(F57) クーパー、クーパーS、JCWのグレードの違いは?
クーパー | クーパーS | ジョンクーパーワークス(JCW) | |
---|---|---|---|
標準車両本体価格 | 381万円 | 448万円 | 542万円 |
駆動方式 | FF | FF | FF |
エンジン種類 | 直列3気筒DOHCターボ | 直列4気筒DOHCターボ | 直列4気筒DOHCターボ |
排気量 | 1498cc | 1998cc | 1998cc |
トランスミッション | 7AT | 7AT | 8AT |
使用燃料 | ハイオク | ハイオク | ハイオク |
最高出力 | 136ps | 192ps | 231ps |
最大トルク | 220Nm | 280Nm | 320Nm |
燃費(JC08モード走行) | 16.4km/L | 15.5km/L | -km/L |
タイヤサイズ | 195/55R16 | 205/45R17 | 205/45R17 |
ミニコンバーチブル(F57)はクーパー、クーパーS、ジョンクーパーワークス(JCW)の3つのグレードに分けられます。グレードが上がるほどエンジンパワー、トルクの数値が大きくなっていくのは上記表の通りで、クーパーは1498ccのガソリン車、クーパーSとJCWは1998ccのガソリン車を選ぶことができます。
また、グレードごとに選択できるボディーカラーが違います。具体的には下記表の通りです。グレードが上がるほど選択できるボディカラーが増えていくと考えてください。
グレード | ボディカラー |
---|---|
ミニクーパー |
|
ミニクーパーS |
|
ジョンクーパーワークス(JCW) |
|
ミニコンバーチブル(F57)の他社モデルのライバルは?
BMW MINI | BMW | メルセデスベンツ | マツダ | ダイハツ | |
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ミニコンバーチブル(F57) クーパー(7AT) | 4シリーズ 420iカブリオレ(8AT) | Cクラス C180カブリオレスポーツ(9AT) | ロードスター Sスペシャルパッケージ(6AT) | コペン ローブ(CVT) | |
全長(mm) | 3835 | 4775 | 4700 | 3915 | 3395 |
全幅(mm) | 1725mm | 1850 | 1810 | 1735 | 1475 |
全高(mm) | 1415mm | 1395 | 1410 | 1235 | 1280 |
ホイールベース(mm) | 2495 | 2850 | 2840 | 2310 | 2230 |
重量(kg) | 1330kg | 1710 | 1710 | 1050 | 870 |
トランク容量(L) | 215 | 300 | 285 | 130 | – |
新車価格 | 381万円 | 641万円 | 667万円 | 293万円 | 188万円 |
エンジン | 直列3気筒DOHCターボ | 直列4気筒DOHCターボ | 直列4気筒DOHCターボ | 直列4気筒DOHC | 直列3気筒DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1498 | 1998 | 1496 | 1496 | 658 |
最高出力(ps) | 132 | 184 | 156 | 132 | 64 |
最大トルク(Nm/rpm) | 220 | 300 | 250 | 152 | 92 |
JC08モード燃費(km/L) | 16.4 | 15.4 | – | – | – |
駆動方式 | FF | FR | FR | FR | FF |
タイヤサイズ | 195/55R16 | 225/50R17 | 225/45R18 | 195/50R16 | 165/50R16 |
オープンカーはどのメーカーのモデルも個性が強く、ライバル比較は非常に難しいです。ミニコンバーチブル(F57)のライバルとして輸入車からはBMWの4シリーズ カブリオレ、Cクラス カブリオレスポーツを挙げましたが、ボディサイズや価格がまったく違うため参考にはなりませんね。むしろコンパクトなオープンカーというジャンルでのライバルなら、マツダ ロードスターやダイハツ コペンの方が比較対象になるかもしれません。ダイハツ コペンもミニコンバーチブル(F57)とは価格やボディサイズがまったく違いますが、コンパクトなサイズで軽快に走る…という点ではミニに共通するところがあります。実際、コペンオーナーがMINIに乗り換えるケースは意外とあります。
少々強引にミニコンバーチブル(F57)のライバルモデルを紹介しましたが、オープンカーモデルはハッチバックやSUVモデルのように多くのモデルを比較して選ぶような車ではありません。求めるボディサイズと官能的な走行性能、好きなデザインを突き詰めた結果、ミニコンバーチブル(F57)一択だったという方が多いのではないでしょうか。