現行のMINIに採用されているエンジンは4種類
現行の第3世代ミニには、ミニ3ドア(F56)、ミニ5ドア(F55)、ミニコンバーチブル(F57)、ミニクラブマン(F54)、ミニクロスオーバー(F60)の5モデルがありますが、モデルごとに搭載されるエンジンが別に開発されているわけではありません。排気量やエンジン種別(ガソリンかディーゼル)によって4種類のエンジンの中から搭載されるエンジンが決められています。各エンジンの概要は下記の通りです。1500cc以下のエンジンはONEやクーパー(D)用、約2000ccのエンジンはクーパーS(D)やJCW用だと考えてください。
エンジン種別 | 排気量 | エンジン型式 |
---|---|---|
ガソリン(直列3気筒) | 1498cc | B38A15 |
ガソリン(直列4気筒) | 1998cc | B48A20 |
ディーゼル(直列3気筒) | 1496cc | B37C15 |
ディーゼル(直列4気筒) | 1995cc | B47D20 |
MINIのために用意されているエンジンはガソリンエンジンが2種類、ディーゼルエンジンが2種類となっています。1496ccのディーゼルエンジンは一部モデルに採用されていますが、ディーゼルエンジンの主流は1995ccのB47D20になります。
MINI採用エンジンのBMWでの搭載例
MINIがBMWのブランドなのは皆さん、ご存知だと思います。そのため、MINIに搭載されるエンジンがBMWにも採用されていても不思議ではありません。自動車ブランドが変わってもエンジンやプラットフォームを共通化させ、コストダウンを図るのはどの自動車メーカーもやっている当然の努力です。それでは、上で紹介したMINIに搭載されている4種類のエンジンがBMWのどのモデルに採用されているのかを見てみましょう。
排気量 | エンジン型式 | BMWでの主な採用モデル |
---|---|---|
1498cc | B38A15 | 1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ、X1など |
1998cc | B48A20 | 2シリーズ、3シリーズ、X1、X2など |
1496cc | B37C15 | 1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ、X1など |
1995cc | B47D20 | 1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ、4シリーズ、5シリーズ、X1、X3、X5など |
皆さんが思う以上にBMWに同型エンジンが採用されていたのではないでしょうか? MINIにBMWと同じ高性能なエンジンが搭載されているのはMINIを購入する際の安心材料になるでしょう。ちなみに、新しく開発されたエンジンは基本的にBMWに先に搭載され、少し遅れてMINIに採用されることが多いです。MINIにも早く最新エンジンを搭載して欲しい…と思う人もいるかもしれません。ただ、BMWですでに実績があり、マイナートラブルも解決された、熟成されたエンジンがMINIに採用されていると考えると逆に安心とも考えられますね。