第4世代ミニ3ドア(F66)、ミニクーパーS、ミニクーパーCの日本国内での販売がスタート
2014年の登場以来、ミニブランドを牽引してきた人気モデル「ミニ3ドア」のフルモデルチェンジが発表され、日本国内での販売がスタートしました。2023年に電気自動車の題4世代ミニ3ドアが発表されていましたが、今回販売がスタートした第4世代ミニ3ドアは発表済みの電気自動車のミニクーパーE、ミニクーパーSEに加え、ガソリンエンジン搭載のミニクーパーS、ミニクーパーCも追加されています。
電気自動車の新型ミニ3ドアについては下記リンク先の記事をご覧いただくとして、こちらの記事ではガソリンエンジンモデルミニクーパーC、ミニクーパーSを中心に解説いたします。
新型ミニ3ドア(F66)クーパーC、クーパーSと第3世代ミニ3ドア(F56)のトルク、出力比較
新型ミニクーパーC(F66) | 新型ミニクーパーS(F66) | 3代目ミニクーパー(F56) | 3代目ミニクーパーS(F56) | |
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最高出力 | 156ps | 204ps | 136ps | 192ps |
最大トルク | 230Nm | 300Nm | 220Nm | 280Nm |
第4世代ミニ3ドア(F66)の開発コードはF66で、第3世代ミニ3ドアはF56。通常、フルモデルチェンジが実施されると頭文字のアルファベットが変更になるのが通常です。第4世代ミニ3ドアが「F」のままなのは、現行モデルをベースに改良されたエンジンを搭載していることを意味します。BMWは今のところガソリンエンジンから電気自動車にシフトしていく方針を唱えています。そのため、第4世代ミニのガソリンエンジンについては新規開発より、既存エンジンの改良で開発コストを抑えることにしたのでしょう。
改良型エンジンとは言え、第4世代ミニ3ドア(F66)は第3世代ミニ3ドアと比べると、最高出力、最大トルクともに向上しています。詳細は数値は上の表の通りですが、新型ミニクーパーCは先代のミニクーパーと比較すると最高出力が約15%、最大トルクで4%向上しています。新型ミニクーパーSは先代のミニクーパーSと比較すると最高出力が約6%、最大トルクで7%向上しました。新型ミニクーパーSの最高出力が200馬力を超えたのは注目すべきポイントです。
新型ミニ3ドア(F66)と第3世代ミニ3ドア(F56)のサイズ比較
新型ミニ3ドア(F66) | 新型ミニ3ドアクーパーSE(J01) | 3代目ミニ3ドア(F56) | |
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全長 | 3876 mm | 3860 mm | 3860 mm |
全幅 | 1744 mm | 1756 mm | 1725 mm |
全高 | 1435 mm | 1435 mm | 1430 mm |
続いて、誰もが気になる新型ミニ3ドアのボディサイズについてです。数年前には「新型ミニ3ドアは現行モデルより少し小さくなる」という噂がありました。実際に発表された新型ミニ3ドア(F66)よりわずかに大きくなりました。上の表にはガソリンエンジンの新型ミニ3ドア(F66)、電気自動車のミニ3ドアクーパーSE(J01)、第3世代ミニ3ドア(F56)のボディサイズを記載しています。
ガソリンエンジンの新型ミニ3ドア(F66)と電気自動車のミニ3ドアクーパーSE(J01)は全体的なデザインはほぼ共通ですが、ボディサイズについては全長や全幅に違いがあります。全長はガソリンエンジンがやや長く、全幅は電気自動車の方が少しだけ幅広となっています。
新型ミニ3ドア(F66)と第3世代ミニ3ドア(F56)のデザインの違い
新型ミニ3ドア(F66)は第3世代ミニ3ドアの最後のマイナーチェンジ後のデザインを踏襲し、進化しているように感じますが、当然ながら違いはあります。ここでは新型ミニ3ドア(F66)と第3世代ミニ3ドアのデザインの違いについて見ていきましょう。
新型ミニ3ドア(F66)と第3世代ミニ3ドア(F56)のフロントマスクの違い
上記写真は左が新型ミニ3ドア(F66)、右が第3世代ミニ3ドア(F56)になります。第3世代ミニ3ドアは2021年に最後のマイナーチェンジが行われ、フロントグリルデザインが従来のモノから大きく変更となりました。こうして見比べると新型ミニ3ドア(F66)のフロントマスクのデザインは最終型の第3世代ミニ3ドアを受け継いでいることがよくわかりますね。
ミニファンに違和感がない新型のフロントマスクデザインですが、よく見ると第3世代まではあったボンネットのエアインテークが無くなっています。第3世代までのエアインテークは実際は機能していない装飾的なデザインでしたが、新型ミニ3ドア(F66)はよりシンプルに進化したのでしょう。
新型ミニ3ドア(F66)と第3世代ミニ3ドア(F56)のリアビューの違い
新型ミニ3ドア(F66)になり、リアビューは第3世代ミニ3ドア(F56)から大きく変わりました。ミニ伝統の縦型テールライトのデザインが第4世代からは現代風のモノに変更され、リアガーニッシュ(トランクを開閉するための手すり部分)が左右のテールライトに繋がるよう幅広のモノが採用されました。
また、リア側のテールゲート(トランクのドア部分)下のグリルデザインがシンプルになり、ボディ下のセンター2本出しテールパイプ(マフラーのエンド部分)が無くなりました。新型ミニ3ドア(F66)はガソリン車なので、当然マフラーは取り付けられていますが、マフラーエンド部分は見えない位置に隠されて配置されています。
新型ミニ3ドア(F66)と第3世代ミニ3ドア(F56)のコクピット周りの違い
まずは新型ミニ3ドア(F66)と第3世代ミニ3ドア(F56)のコクピット周りの下記写真をご覧ください。
新型ミニ3ドア(F66)のコクピット周り
第3世代ミニ3ドア(F56)のコクピット周り
新型ミニ3ドア(F66)からコクピット周りのデザインも大きく変わりました。ダッシュボード周辺のスイッチ類が非常にシンプルになり、中央の液晶パネルにスピードメーターが移動し、ハンドル前には補器類が無くなっています。従来のミニは飛行機のコクピットのようにスイッチ類がたくさんあり、その遊び心のあるデザインが人気でした。新型ミニ3ドア(F66)となり、内外装ともにシンプルなデザインを心がけているのがコクピット周辺のデザインを見てもよくわかりますね。
新型ミニ3ドア(F66、J01)のその他、特徴について
新型ミニ3ドア(F66、J01)のその他、特徴についてですが、意外と嬉しいのが全車ドライブレコーダーが標準装備となったこと。当然ながら後部カメラも装備しており、車両購入時に追加でオーダーする必要がないのは有難いですね。さらに、3年間のメンテナンス費用が無償となる「MINIテンダー・ラビング・ケア」販売価格に含まれているのも見逃せないポイントになります。
新型ミニ3ドアの販売価格について
販売価格(税込) | |
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ミニクーパーC | 396万円 |
ミニクーパーS | 465万円 |
ミニクーパーE | 463万円 |
ミニクーパーSE | 531万円 |
最後に、日本国内での新型ミニ3ドアの販売価格を紹介します。納期についてはディーラーで確認いただきたいのですが、2024年夏以降に順次納車予定と発表されています。